森林の林床などのように安定した環境は、何年にもわたって生き続け、毎年のように胞子嚢をつくる種類が多くみられます。
蘚類(イワダレゴケ)では同じ個体が80年以上生き続けているという報告があります。
一年生のコケ植物であっても、多年生のコケ植物であっても植物にとって大切なことは、他の種がやってくる前に出来るだけ素早くその場所を占有し、居座り続けること、そして自分の子孫でいっぱいにすることに他なりません。
生きる環境が不安定なのか、あるいはずっと安定しているのか、その違いに対する適応の差だということが想像できます。